お子さんの成長に伴って、少しづつ自分の時間を持てるようになってきた女子の皆さん。何か、新しいことを始めてみたいな…と思っていませんか?
人生をより健康的に、より豊かに過ごすためには、生涯にわたって楽しむことのできるスポーツを見つけることが大切です。
そんなスポーツのひとつとして、私が皆さんにオススメしたいのが『スキー』です。
スキーは体力を維持しながら、自然の中でリフレッシュしたり、爽快感を味わえる素晴らしいスポーツです。
過去にスキーをしたことがある方も、今までに一度もスキーをしたことがない方も、この冬スキーを始めてみませんか?
私も長いブランクがありましたが、無理のない範囲で少しづつ続けてきました。今となってはスキーは人生になくてはならない存在です!
この記事では、スキーの魅力と始め方、多くの方が不安に感じるであろうポイントについて解説します。
『わかっちゃいるけど一歩を踏み出すことができない』アラフィフ女子の皆さんの、背中を押すことができれば幸いです。
きっとスキーが好きなる!7つの魅力
私は常日頃から、「たくさんの人にスキーをしてもらいたい」「どうしたらスキーの魅力を伝えられるかな」と考えています。
言い出すときりがないくらい魅力的なポイントはあるのですが、私が特にお伝えしたい点を7つ、詳しくご紹介します。
体力維持や健康促進に役立つ
スキーは下半身の筋肉、特に太ももやふくらはぎの筋肉が鍛えられる、とても運動量の多いスポーツです。
体の中の大きな筋肉を使うスポーツは、消費カロリーも高く、体重や滑走時間によって変わりますが、1時間で367.5kcalも消費されることがわかっています。
軽くランニングやスイミングをしているのと同等の消費カロリーです。
また、バランスを取るために体幹も鍛えられるので、全身の筋肉をバランス良く使うことができ、スキーはダイエットにも効果的です。
重たい道具を身につけて、慣れないことをするだけで最初は筋肉痛になると思いますが、きっとすぐに慣れますよ。
バランス感覚や集中力がアップする
スキーは滑走中に常にバランスを取る必要があり、正しい姿勢やポジションをキープしようとすることで、自然とバランス感覚が向上します。
またスキーは高速で移動しながら、人とぶつからないように、仲間とはぐれないように、転ばないように…と、瞬時に判断しながら行動する必要があります。
これが、集中力の向上にもつながります。
スキー技術の上達で達成感を得られる
スキーを続けていく過程で、誰しもが何度となく、壁にぶつかる時がやってきます。
- 緩い斜面は滑れるようになったけど、ちょっと斜度がキツくなると転ぶ
- ボーゲンでは滑れるようになったけど、なかなかパラレルにできない
- ボーゲンだとスピードがコントロールできるけど、パラレルだと暴走してしまう
ここであきらめずに何度も挑戦し、安定して滑られるようになると、自己成長を実感することでしょう。
スキーのみならず、日常の生活や仕事においても、何かにチャレンジして達成感を感じることは自信につながります。
自然の中でリフレッシュできる
雪山の美しい景色と新鮮な空気は、心を落ち着かせて、日々の生活のストレスから解放してくれます。
自然の中で過ごすと、自然の美しさを実感し、普段気づけないようなことに気づかされたり感受性が高くなる効果もあります。
私も行き帰りの車の中やゲレンデでリフトに乗っている時、さまざまなことを考え、頭の中を整理しています(笑)。
スピード感が楽しめる
スキーのスピード感は、日常生活では味わえない爽快さと刺激を与えてくれます。
風を切る感覚や、雪面を滑るなめらかさ、自然と一体化したような感覚に心地よいアドレナリンが出て、きっとスキーの虜になってしまいます。
(自分のキャパを超えるスピードの出し過ぎは、恐怖心しか湧いてきません。ケガの元にもなりますので要注意です)
スキーを通じて新しい友だちができる
元々自分の周りにスキーをする人がたくさんいる場合はラッキーなのですが、雪国でもなければそういうことは稀でしょう。
私の場合は、高校卒業時にたまたま『スキーをしたい!』と言い出した友だちが、友だちの友だち…を誘って一緒にスキーに行ったことで、違う部活の友だちができました。
また、就職した会社にたまたまスキー好きな人たちがいて、誘ってもらって一緒に行ったことで、違う部署の人ともスキー仲間になることができました。
結婚して今の生活になってからも、スキーを通じて毎年いろんな人と出会うことができています。
スキーをしていなければ出会うことのなかった人たちに出会えて、人生が豊かになっていることを、心からありがたいと思っています。
家族や友だちと一緒に楽しめる
私の父と母は、若い頃に二人でよくスキーに行っていました(私と妹はおばあちゃんちでお留守番)。
還暦を過ぎた母が『孫たちと一緒にスキーに行きたい!』と言い出したのをきっかけに、父と母はなんと40年ぶりにスキーをしたのでした。
案の定、若い頃のようにはいかず転んでばかりの父と母でしたが、ボーゲンならどこでも滑れますよ〜くらいの小学生の孫に起きるのを手伝ってもらい、
『孫に起こしてもらった!すごい頼もしかった♪』と、とても喜んでいました(笑)。
私自身も高齢の父と母を連れて行くことは大変でしたが、とても楽しくて良い思い出になりました。
スキーは、上手く滑れても滑れなくても、家族や友だちと一緒に楽しむことができる素晴らしいスポーツだと思います。
スキーの始め方
基本的な装備を整える
正直なことを言うと、『試しに1回行ってみよ〜』という方には、とりあえずレンタルすることをオススメします。
続くかどうかわからないから…というよりは、最初からどんなものが良いか判断が難しいからです。
大抵のものはスキー場でレンタルできると思いますし、一緒に行くお友だちのお古や予備のものがあれば、借りられないか聞いてみましょう。
スキー板、ストック
初めてスキーをする方や、修学旅行ぶり…という方は、レンタルしてください。レンタルして何度か滑ってみて、いろいろ考えてから購入するのでも遅くはないです。
何度か行くならレンタルするより買った方がコスパよくない?と思うかもしれませんが、初心者の内は重たい板とバラバラするストックを持って歩くのも大変です。
レンタルである程度滑ってみてから、自分は技術向上を目指していきたいのか?エンジョイスキーヤーでいくのか?を、考えてから購入すると良いと思います。
ブーツ
ブーツは最初から購入するのでも良いかもしれません。というのも、レンタルのブーツはインナーがヘタっていて機能性がイマイチなものが多いな〜と感じるからです。
ブーツを購入する場合は、あまり大きすぎないものを選びましょう。
ひと昔前は、分厚い靴下を履く分、いつもの靴のサイズより大きめを選びましょう…と言われていましたが、何度か履くとインナーがヘタってきますし、大きすぎると足元がグラグラしてしまいます。
ブーツを履いたり脱いだりするのは疲れますが、ぜひしっかり時間を取って、専門店のスタッフの方と話し合って決めてもらいたいです。
スキーウェア
スキーウェアも最初はレンタルで良いかと思います。だいたいのスキー場ではウェアのレンタルもあるはずです。
購入した方が気分も上がり、気合も入るかと思いますが、最初の頃はたくさん転んでびしょ濡れになるかもしれません。
レンタルショップに返してしまえば帰ってから干す手間が省けますし、シーズン終わりにクリーニングに出すか自分で洗うか…という問題も発生しません。
ただ、レンタルだと何人も同じウェアの人がいるので、知らない人とお揃いなのが気になったり、一緒に行った友だちや家族が、自分のことを見つけにくい…という別問題があるかもしれません。
行くスキー場が決まったら、まずそのスキー場でウェアのレンタルができるか確認しましょう。
それから、誰と一緒に行くのかなどのシチュエーションに合わせて、レンタルするか購入するか決めると良いでしょう。
グローブ
グローブは絶対に着用してください。
天気が良いと暑くて外してしまうお子さんがおられますが、スキー板のエッジ(端っこの金属の部分)は思った以上に切れ味がいいです。
自分はもうそんなに転ぶこともないし、スキー板を運ぶ時は気をつけて持つし…などと思っていても、誰かがぶつかってくるかもしれません。
交通事故と同じです。自分が気をつけていても、向こうがぶつかってくるかもしれないので、細心の注意を払わないといけません。
小物のレンタルを行なっていないスキー場もありますので、レンタルを考えている方は、必ず行く前に各スキー場に確認しましょう。
多くの人の肌に直接触れたものを使うのはちょっと…という方は、量販店で安いものを購入するのもアリです。グローブは板やウェアほど高額ではありませんので。
ゴーグル
初心者はサングラスではなくゴーグルが良いです。転ぶことが多いので、サングラスだと失くしてしまう可能性があります。
それに、急に吹雪いてきた場合、サングラスだと四方八方から雪が入ってきて目を開けていられないです。
ゴーグルもレンタルを考えている方は、グローブ同様に、行く前に各スキー場に小物類のレンタルがあるか確認しましょう。
購入することを考えている方は、グローブに比べて選ぶのが少し難しいですが、以下の3点に気をつけて選んでみてください。
- 顔の凹凸にフィットするか
- メガネを着用できるかどうか
- ヘルメットをかぶる場合はヘルメット対応になっているか
女子の皆さんは、試着する時にファンデーションで汚してしまわないように、ティッシュを1枚かませるなどして気をつけてくださいね。
ヘルメット
ヘルメットは義務ではありませんが、最近は大人もヘルメットをかぶるのが一般的になってきました。レンタルしているスキー場もたくさんあるようです。
私は安全面を除いても、ニット帽よりヘルメットをオススメします。
ニット帽だと、気温が高くなってくるとおでこがチクチクしてくるし、雪が降って頭に積もると、帽子がボトボトになります。
ヘルメットだと、チクチクしないのはもちろん、だいたいのものにはベンチレーション機能があるので蒸れにくいです。
頭に雪が積もったら払いのければいいですし、濡れた時は拭けば大丈夫です。初めてヘルメットをかぶった時は感動しました(笑)。
まだヘルメットを使ったことのない方には、ぜひかぶってその快適さを体験してみてほしいです。
ネックゲイター
ネックカバーなどとも言われ、呼び方はいろいろですが、ネックウォーマーと言われる分厚いものは必要ないと思います。
分厚いものは、外すと荷物になるからです。大抵の方は、最初は寒いな〜と思っていても、滑り出したら暑くなって必要なくなります。
ネックゲイターは薄っぺらですが、機能性が高くてオススメで、私にとってはなくてはならない必需品です。
私はバラクラバ状態にしてヘルメットの下に着用し、ヘルメットで髪の毛がくちゃくちゃになることを防いでいます。
口元を覆うことで鼻から下を紫外線から守ることができ、ゴーグル焼けも防ぐことができます。
薄っぺらでもあるのと無いのとは大違いで、侵入してくる冷たい風から首元を守ることもできます。
私はいつも『Buff(バフ)』を使っています。緩すぎずキツすぎず、肌触りも優しくていろんなデザインがあるのでオススメです。
アンダーウェア
アンダーウェアは汗が乾きやすいものが良いです。防寒ばかり気にしがちかもしれませんが、雪が降っていても運動をすれば汗をかきます。
スキー用やアウトドア用の高いものではなくても大丈夫なので、肌に触れるところは速乾性のあるものにしましょう。
私はユニクロのエアリズムの上に速乾性のあるTシャツ、その上にフリースを重ねて、その日の天気に合わせてフリースを着るか着ないかで温度調節しています。
靴下も、スキー用として売られているものには高額なものもありますが、とりあえずはあるものを使うので大丈夫かと思います。
「くるぶし丈の靴下しか持ってないよ」という方は、温かさよりフィット感を重視して購入してください。ブーツの中でシワになると、そこが当たって痛くなりますので気をつけてください。
レッスンを受ける
スキー場に行く準備ができたら、まず初日はスキースクールに入ってみましょう。
上記では、スキーをすることのメリットをたくさんお伝えしましたが、やっぱりちょっと不安に感じるところもありますよね。
「運動自体が久しぶりだし、怪我しないかな?」「今から始めて上手くなるかな?」こういった不安を抱える方は、ぜひスキースクールを利用してみてください。
スキースクールのレッスンでは、転倒した時の対処の仕方や、ケガの防止策も学ぶことができ、安全に楽しんでもらうことを何より大切にしています。
また、スクールのインストラクターはそのスキー場のことを熟知していますから、レベルに合ったコースで、レベルに合ったレッスンを受けることができます。
家族全員レッスンが必要だけど、バラバラのクラスになるのは淋しいな…という場合は、家族で一緒にプライベートレッスン受けることもオススメです。
近くでお子さんの成長を感じたり、写真や動画を撮ったりできるので(インストラクターに家族写真もお願いしましょう!)、良い思い出になること間違いなしです。
最寄りのスキー場で練習する
レッスンを受けた後は、最寄りのスキー場に練習しに行ってみてください。
レッスンを受けて練習をして…を繰り返すと、だんだん自分が上達していくことを実感できて、ますますスキーが楽しくなることでしょう。
友だちや家族と行くのも楽しいですが、たまには一人で行ってみてください。同じように一人で来ている人と、仲良くなれるかもしれません。
(ただし、一人で行くときはケガをしないように。帰るのが大変になってしまいますので、いつも以上に気をつけてくださいね)
一緒に滑る人がいれば、気分が乗らない日でも練習せざるを得なくなりますし、滑っている内にきっと気分爽快になってきますよ。
まとめ
いい歳をして…と、周りに笑われないかな?と心配になってしまう方もおられるかもしれません。
大丈夫、絶対笑われないです。せっせと練習していてエライ!と逆に尊敬されます。
転んでばかりで恥ずかしいな…と感じる方もおられるかもしれません。
大丈夫、誰でもみんな、失敗しながら上手くなっていくのです。
私もいまだにめちゃくちゃ転びます(笑)。これからもケガしない程度にどんどん転んでいきますよ!
新しいことにチャレンジするのに年齢なんて関係ありません。そんなことは気にせず、人生楽しんだもの勝ちです。
この冬、新しい趣味としてぜひスキーを始めてみましょう。きっと今までとは違った世界が広がりますよ!
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