【成果が出る】苦手なスポーツから学んだスキー上達のコツ!

スキートレーニング

スキーを再開した2019年頃、オフシーズン時の運動不足解消に、私はスイミングを習っていました。

スキーヤーのオフトレと言えばランニングや筋トレがメジャーだと思いますが、スキーシーズン中にどこかにケガをされた方や、心肺機能を高めたい方には、スイミングはとてもオススメなスポーツだと思っています。

ですが私は昔、スイミングがとても苦手でした。

小さい頃から体を動かすことが好きで、色々なスポーツをしてきた私ですが、スイミングにだけは本当〜に苦手意識がありました。

何が苦手って、水に浮かなきゃいけないし、息継ぎが上手くできないし、手と足が違う動きをしないといけないし…。

いや、それはどんなスポーツでもそうでしょ?って感じなんですけど(笑)

何だったら、水に浸かること自体が苦手でした(涙)

しかしながら、そんな苦手なスイミングを通して、人はこうやって何かを身につけていくんだ…ということを実感した瞬間がありました。

今はもうスイミングはやっていませんが、その瞬間のことは今でも鮮明に覚えていて、その後のスキーライフに大いに役立っています。

挫折と挑戦を繰り返した若い頃

昔から、私は習い事や部活を通して色々なスポーツをやってきました。

学生の頃は体育委員などをしてみんなの前で準備体操のお手本をしたり、体育大会や球技大会などの行事ではちょっぴり張り切るタイプで、体を動かすことには率先して取り組んできた方でした。

ですがスイミングは本当に苦手で、学校の水泳の授業の時は、準備体操が終わるまではイキイキしてるのに、いざプールに入るとなると、列の最後尾に並んで全力で気配を消しているありさまでした。

20代になってからも、苦手を克服したいと思って大人向けのスイミングスクールに通ったりもしたのですが、辛すぎて途中で行かなくなったこともありました。

先生は一生懸命教えてくださっていましたし、同じレッスンを受けていた他のメンバーの方々はとても楽しそうでしたが…。

私は毎週その日が来るのが憂鬱でした。先生、急に行かなくなってごめんなさい。

再チャレンジのきっかけ

そんな私が、なぜまた40歳を過ぎてからチャレンジしてみようと思ったかと言いますと、子どもたちがスイミングに通うようになったからです。

我が家の子どもたちは皆、私に似て水が苦手で(悲)、小さい頃はお風呂で頭からお湯をかけるとギャンギャン泣いていました。

でもなぜか、上から2番目の子は小学1年生の時に、3番目と4番目は2年生の時に、自らスイミングに通いたいと言い出したのです。

子どもたちがスイミングに通いたいと言い出すとは思いもよらなかったですが、私自身が泳げないことにコンプレックスがあったので、子どもたちがスイミングを習うことには大賛成でした。

子どもは本当に上手くなるのが早くて、単純で負けず嫌いな私は、自分が泳ぐのが苦手なことが悔しくなりました。

苦手なことを苦手なままにしておいていいのか…と、私の中の何かがメラメラしてきました。

そしてまたチャレンジしてみようと、数年前から通っていたスポーツジムの、スイミングのレッスンプログラムに申し込むことにしました。

四泳法習得して得たもの

結果的には、初級者のクラスでバタ足から始めて、2年ほど習っていた間に中級者のクラスへと進級し、四泳法をマスターすることができました。

バタフライは下手くそで、かなり水しぶきをあげますが(笑)。

なぜ小さい頃や20代の頃に習った時には、上手くなるどころか苦手意識すら拭えなかったのに、この時には四泳法をマスターするにまで至ったのかを考えると、効率の良い練習ができたからかな…という点が挙げられると思います。

最初からそうすれば早くマスターできるなどと狙っていたわけではなかったのですが、やはりスキーのオフトレとしてやるからには週に3回くらいはジムに通い、行ったからにはプールに入り、入ったからには教わったことを復習し…。

という感じで、レッスンを受けた後は必ず自主練をする、ということを繰り返すと、自分でもどんどんできるようになっていく実感もあり、楽しく続けることができました。

これは私にとっては大きな発見でした。

昔やっていた部活動などはどうしてもやらされている感が強く、部活動中はイヤイヤやっていて、やっていない時にまでそのスポーツについて考えるのは苦痛だったからです。

時代は昭和でしたから…本当にキツかったんです。今でこそそんなやり方をしていたら、訴えられそうな練習環境や内容でした。

キツイことに耐え忍んだことが、我慢強さだったり、体力や筋力の向上だったり、心身共に鍛えられたという点においては間違いないのですが。

スイミングでは、レッスン中に先生の言っていることがあまり理解できなくても、自主練で黙々と泳いでいると、「あれ?なんか、先生がこのあいだ言ってたことって、こういうことだったのかな?」と思う瞬間が何回もありました。

この経験が後々スキーにも活かされて、地味な練習でも黙々とやっていると、「こういうことか!」と急に理解できる瞬間がやってくるようになったのです。

私はレッスンなどで教わったことで、すぐに理解できないことは、一旦心の引き出しに片付けておくことにしています。

そして黙々と練習を続けていると、突然引き出しがポンッと開く瞬間がやってくるんです。とても嬉しい瞬間で、やったー!という感覚になります。

そしてそういう瞬間って、なぜかわりとシーズンの終わりの方にやってきます。なんだったらシーズン最終日とかに。でももう練習できないので、次のシーズンに持ち越しです。

まとめ:苦手を乗り越えた先にあるもの

この記事を書きながらふと思い出したのですが、そういえば幼稚園児だった頃、私は自転車の練習も、逆上がりの練習も、日が暮れるまで一人でしつこく練習しました。

もしかしたら、その頃もそういう感覚があって練習していたかもしれませんね。長い年月の間に忘れてしまっていただけなのかもしれませんが…。

そうそう、もう一つ大事なことが!一人で黙々と練習をしていると、必ず目にかけてくださる方が現れます。

スイミングでは常連のメンバーさんが「がんばってるね〜」と声をかけてくださったり、先生も私がレッスンの日以外にも練習していることを知っていたので、見かけた時には声をかけてくださいました。

スキーでも平日にいつも同じスキー場で練習していると、知り合いがどんどん増えていって、色々な方が声をかけてくださるようになりました。

いまいちモチベーションが上がらない日でも、とりあえずスキー場に行けば、皆さんが頑張ってるから自分も頑張ろう!と思うことができます。本当にありがたいことです。

私も、誰かを励ますことのできる存在になりたいものです♪

若い頃は体力もたくさんあって、自分の時間もたくさんあったのに、取り組んでいたスポーツをあまり楽めていなかったし、あまり上達も感じられなかったように思います。

やらされている感が強くて、そのスポーツにしっかり向き合えていなかったし、どうしたら上手くなるかなど考える余裕もありませんでした。

今はもちろん若い頃より体力的にも時間的にもかなり厳しい毎日ですが、スイミングで得た経験を活かして、レッスンを受けた後は必ず自主練をするようにしています。

レッスンだけ受けて練習したような気持ちになっている方も多いように思いますが、できれば、時間の許す限り自主練をした方が、上達するという点においては効率が良いと思います。

レッスン+自主練+励まし合える仲間=上達

長い間苦手だと思っていたスポーツに挑戦することによって気付かされるとは、人生、何があるか分からなくて面白いですね。